六番札所 由加山 連台寺
(ゆがさん れんだいじ)
本尊 十一面観音・喩伽大権現
喩伽大権現・蓮台寺の由来
まかね吹く吉備の児島、その半島の霊峯 瑜伽山に蓮台寺はある。海抜300米、3万坪の境内をもつ別格本山である。
今から1200年前(天平5・733年)奈良時代に行基菩薩が五塵の垢を洗う聖地瑜伽山に一寺を開き、阿弥陀如来、薬師如来の二尊を「瑜伽大権現」としてお祀りしたのが瑜伽山(由加山)蓮台寺の始まりです。
当由加山にこもり行基菩薩自ら37日(さんひちにち)21日間の行を修し感得されたのが当山蓮台寺後本尊、十一面観世音菩薩であります。その後、室町初期に今弘法としてたたえられた増吽僧正が中興。中世にはすでに、瀬戸内海随一のお詣り所として栄え、現在の伽藍が整備されたのは江戸時代です。
人々の願いを叶えるため仏が権の姿(権現神)として現れたのが「権現さま」瑜伽大権現は霊験あらたかで、「厄よけの権現さま」といわれ、備前藩主 池田継政(2代)以降、当権現への信仰は篤く、祈願寺として藩主自ら参拝になられました。(その時に宿泊使用された建物が「蓮台寺客殿」です。) 四国「金比羅大権現」と共に「ゆがのごんげんさま」として一生に一度は参詣諸祈願成就を祈る「両まいり」の大権現として信仰されました。
永い歴史をもつ蓮台寺大伽藍には、権現堂、大師堂、観音堂、多宝塔、鐘楼堂、大日堂、妙見宮など多くの建造物が点在しています。 これらの建築群を重要文化財ゾーン(奥の院)として保護する為、平成十年に瑜伽三尊をお祀りする祈祷と供養の殿堂「総本殿」が完成。現在に至っています。
総本殿の本尊十一面観音・瑜伽大権現・弘法大師は開運招福・厄よけ・病気平癒・先祖供養の「瑜伽三尊」として総本殿において、日夜祈念が行われ、今も1200年の歴史を経て「求めあれば威神力をもって必ず応じて」下さっています。 又、菊花御紋章入りの筋塀に囲まれた宮殿は、絵画を含め全てが県指定の重要文化財です。
本堂
日本一の不動明王(高さ8メートル)
不動尊と繋がっている「善の綱」
願いを込めて、この手を触ると善いらしい。
諸願込められた石を積まれて
重そうな、七福神
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