2012年5月1日

【代参の貴重資料】明治~大正時代の四国八十八ヵ所  代理参拝

遍路三宝会の所蔵品紹介。

年月が経過しているので、保存状態が良いわけではないですが、貴重な遍路の資料です。

善通寺誕生院の明治~大正時代代参(代理参拝)
佐伯宥粲僧正
善通寺誕生院 第52代法主
当時、四国八十八ケ所霊場会長
お大師様生家の子孫にあたる。
(明治初年に、善通寺と誕生院が合併、現在に至る)

佐伯宥粲僧正の功績
大正14年10月7日四国直傳弘法大師尾張八十八ヶ所霊場
『知多半島四国直伝弘法大師八十八ケ所』(通称:直伝弘法さん)を開祖される。
知多四国八十八ヶ所霊場とは異なります。

~表紙画像より順に画像にて紹介~

四国八十八ヵ所巡拝路図
 産湯井と、産湯にて体を洗う
誕生時の大師(真魚)の絵
 修行弘法大師御影
 現在、よく見かける修行大師の絵(御影)は、
下の画像の様に書かれているのが多いが・・・
遍路用品店「門前一番街」さんにて販売されている納経帳です。

佐伯宥粲僧正(中央)と共に出発する代参巡拝団
よく見ると、皆さんの菅笠には

迷故三界城

悟故十方空

本来無東西

何処有南北

迷うが故に三界は城なり、
悟るが故に十方は空なり、
本来東西無く、
いずくんぞ南北あらん

など書かれていない・・・

そもそもこの四句の偈文は、在家信者の葬送の時、僧が棺の天蓋や骨壺に記す四句で、
真言宗や禅宗の教えの中に出てきます。
天蓋は仏像の上方にかざしたり、葬送の棺に差し掛ける笠を言います。 

かつて遍路道中に亡くなられたお遍路さんの
金剛杖を墓標、菅笠を天蓋として葬られたといえます。

四国代参序(四国代参のわけ)

 代参規定
 志納者各位に対する待遇法
 申込み記入部分
代参のご依頼は 遍参講へ  お気軽にご相談ください
 http://henrosanpoukai.jp/

0 件のコメント:

コメントを投稿