二番札所 上寺山 餘慶寺
(うえでらさん よけいじ)
本尊:千手観音
東向き観音の霊験
吉井川の流れを見下ろす小高い山の上に上寺山餘慶寺は甍を連ねている。天平勝宝元年(749年)報恩大師によって開山された。
往古には、東の山の峰から太陽が昇るのを拝むのに適した所といわれたことから、日待山日輪寺と称し、備前48ヶ寺のひ とつとして栄えた。
平安時代には、慈覚大師が再興し本覚寺と改めた。その後、近衛天皇の勅願所となり上寺山餘慶寺と改め、国家の安泰と五 穀豊穣を祈願した。武家時代には赤松則宗公の信仰を得て、さらには宇喜多氏、池田藩主の尊崇と保護を得ておおいに栄えた。
山内には本堂(観音堂)薬師堂、三重塔、地蔵堂、鐘楼、山王社、愛宕社、開山堂などの諸堂が伽藍を連ね、かつては7院 13坊といわれた支院は、恵亮院、本乗院、吉祥院、定光院、明王院、圓乗院の6院が現存している。
さらに山内は豊原北島神 社とも隣接し、平安時代より発展した神仏習合の姿を遺存している。
(中国三十三観音霊場HPより)
本堂
東向き観音と三重の塔